<アンドレ・メーマリ André Mehmari>
1977年、リオデジャネイロ州ニテロイ市出身。5歳の時から母親について音楽を学び始め、オルガンのクラスに通う。10歳のから独学でジャズのインプロビゼーションを体得、作曲も始める。ピアノとオルガンのプロ奏者となった後、自己のトリオで地元のジャズクラブで活躍。15歳から音楽教師としても活動、当時作成したキーボードのメソッドは大変好評を得た。
1995年サンパウロ州立大学で学ぶためサンパウロに移住、同年大学のコンクールのブラジルポピュラー音楽部門で優勝、97年にはクラシック音楽部門でも優勝した。
1997年からサンパウロの音楽シーンでオーケストラ用の編曲を提供し始める。同年、メーマリの作品をとりあげたジル・ジャルディンのアルバムにミルトン・ナシメントと共に参加。その後VISAブラジルポピュラーミュージック・コンクールで優勝、これにより国内のさまざまなホールで演奏を行い、最初のアルバムもレコーディングする。その後トリオでのアルバム「オディセイア」を発表、1999年には自宅のスタジオで多重録音によるソロ・アルバム「CANTO」を録音、2002年に発表する。
その後も著名な歌手やアーティストとの共演アルバムや自己のアルバムの制作を続け、2005年7月に歌手ジョイスのバックバンドの一員として初来日し注目を浴びる。近年もトゥッチ・モレーノ(ドラム)、ナー・オゼッチ(歌手)、セルジオ・サントス(歌手)、ハミルトン・ヂ・オランダ(バンドリン)、ガブリエル・ミラバッシ(クラリネット、日本に毎年来日しているイタリアの人気ピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシの実兄)らと共演作を発表。
本年2月には最新作となる、ハミルトン・ヂ・オランダとの2枚目のデュオアルバム「Gismontipascoal」(エグベルト・ジスモンチとエルメト・パスコアルへのトリビュート作品)が、そして3月にはトリオによる日本盤「Afetuoso」(セレスト)が発売される。2011年4月、初めての日本ソロツアーを行う。
文責:西村秀人
【過去の来日公演情報】